帯状疱疹ワクチンって打った方がいいの?
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帯状疱疹ワクチンって打った方がいいの?
こんにちは、鹿野クリニックの院長、鹿野です。最近、テレビCMで帯状疱疹ワクチン「シングリックス」の広告をよく見かけるようになりました。
野木町では令和6年度からこのワクチンに対する補助が利用可能となり、患者さんからの問い合わせが増えています。
「帯状疱疹ワクチンって聞いたことがあるけど、受けた方がいいの?」と疑問をお持ちの方も多いと思います。
ワクチンの種類とその効果
帯状疱疹は水痘・帯状疱疹ウイルスが原因で発症しますが、予防のためには主に以下の二つのワクチンが利用可能です。
- シングリックス:
- 不活化ワクチンであり、帯状疱疹の予防効果は約90%以上。
- 神経痛の予防効果も高く、保護効果は10年程度持続します。
- 水痘生ワクチン:
- 主に水痘の予防に用いられ、帯状疱疹予防は間接的な効果。
- 効果の持続期間は比較的短いです。
接種推奨の対象
帯状疱疹ワクチンの接種は、特に50歳以上の方に推奨されます。
年齢と共に免疫力が低下するため、この年齢層の方々は、帯状疱疹やその後に起こり得る神経痛のリスクを軽減するためにワクチン接種をおすすめします。
副作用とその対処
どちらのワクチンも接種部位の痛みが主な副作用ですが、シングリックスは全身症状として疲労感や筋肉痛、発熱が見られることがあります。
万が一、心配な症状が現れた場合は、接種を受けた医療機関に問い合わせてください。
費用について
シングリックスの接種には、全体で約44,000円の費用がかかりますが、野木町では半額の補助があります。
それでも高額なワクチンですよね。
ただ、帯状疱疹に感染した場合の治療費や長期間にわたる神経痛の影響を考慮すると、ワクチン接種は経済的にも意味があるのではないでしょうか
当院での取り組み
当院では、患者さん一人ひとりの既往歴、内服薬、アレルギー歴などを確認した上でワクチン接種を行っています。
接種時には過去の予防接種をリスト化し、患者さんの予防が適切に行われているかを常に最新の状態で管理しています。
まとめ
帯状疱疹ワクチンは高齢者や帯状疱疹リスクが高い患者にとって、メリットをもたらします。
接種を検討している方や、どちらのワクチンを選べばよいかお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
参考リンク
- 厚生労働省 – 帯状疱疹ワクチンに関する詳細情報:
厚生労働省の帯状疱疹ワクチン情報