COVID-19の5類感染症への変更から1年—これまでとこれから
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はじめに
こんにちは、院長鹿野です。皆さんCOVID-19が「5類感染症」に分類されてから、5月8日で1年が経ちました。早いものですね。この変更は、例えばインフルエンザなど他の一般的な感染症と同じカテゴリに分類されることを意味し、感染症としての扱いがより日常的なものとなりました。この間に私たち鹿野クリニックでもいろいろな変化がありました。この1年で、皆さんも多くの変化を経験されたことと思います。鹿野クリニックのスタッフ一同も、皆さんと同じように、日々変わる状況に対応しながら、新たな挑戦を続けています。今日は、この1年間のことと、これから私たちがどのように取り組んでいくかをお伝えします。
COVID-19の感染症発生から5類への変更まで
未知のウイルスとして現れたCOVID-19は、私たちの生活と医療現場に大きな影響を与えました。感染拡大から、5類への変更となるまで、鹿野クリニックでは以下のような対策を講じました:
- 院内動線の変更: 感染リスクの低減を目指し、院内の動線を変更しました。また、アクリルボードやカーテンで飛沫感染のリスク低減を目指しました。
- コロナ抗原検査の導入: 早期発見と対応を目指し、抗原検査を導入しました。
- 重症例の紹介・搬送: 重症化した患者様を適切に対応するため、必要に応じて他の医療機関への紹介・搬送を行いました。
- Web問診の導入と電話自動応答システム: 多く寄せられる問い合わせの電話などへの対応で受付の業務負担が極端に増加した時期がありました。また、受付や待合室の混雑による感染の機会を減らす目的で、Web問診や電話自動応答システムを導入しました。使いやすいものとなるよう継続的に改善を行っています。
5類に変更後、クリニックの変化:
- アクリル板の減少と発熱ブースの設置: アクリル板を一部撤去し、受付での会話が聞き取りやすくなりました。感染症の検査を以前は自家用車内で行っていましたが、現在はクリニック内の専用ブースで行うようになりました。
- コロナワクチン接種の変化: 定期的な大規模接種が一段落し、個別接種に移行しています。
- 消毒や防護に関わる業務量の変化: 全体的にコロナ感染症による業務量の増加が少し落ち着き、消毒や防護の手順も簡略化されています。
社会の変化
- 活気の回復: 外来でも「旅行に行った」と楽しそうに話される方が増えてきたように思います。私が仕事の後に行くカフェの営業時間も元に戻り、日常生活に活気が戻ってきました。
- 感染意識の変化: 人々のコロナウイルスに対する意識は多様化しており、一部の方々は依然として慎重である一方、風邪と同じくらいのリスクと考えています。このような多様化する患者の皆様の意識にも配慮して診察を行って参ります。
これからの取り組み
- 時々の感染と重症化の注意: コロナ感染は減少していますが、時折発生するため、感染や重症化には引き続き注意が必要です。
- 季節性コロナワクチンへの対応: 2024年秋からはインフルエンザワクチンと同じように、季節ごとのコロナワクチン接種が始まることになりました。当院でも対応を進めていくことで、安心して医療を受けていただけるよう努めてまいります。
おわりに
皆さん、今後とも鹿野クリニックをどうぞ宜しくお願い致します。私たちは、これからも地域の皆様が安全で健康に過ごせるよう、適切な医療の提供を心がけています。何かご不明な点があれば、いつでもお気軽にご相談ください。