膝、肩、腰のよくある症状

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腰痛があると立ち上がる、歩く、重い物を持ち上げるといった基本的な動作が難しくなります。また、肩の痛みでは、洗髪や服を着る、物を棚にしまうといった動作が大変になります。さらに、これらの症状は睡眠の質を低下させ、それにより一日の活動エネルギーや集中力を奪うこともあります。これらの症状は心身の健康全体に影響を与え、生活の質を大きく損ないます。

 

ここでは、肩関節周囲炎、急性腰痛症、変形性膝関節症という運動器の代表的な症状について、それぞれの困難と原因、検査、治療について説明します。

 

肩関節周囲炎

過度な肩の使用や高齢による肩関節の損耗が原因となります。症状としては肩の痛みと動きにくさにより、日常生活の動作(例えば洗髪や着替え)が困難になることがあります。身体診察では肩の動きの制限や痛みの位置を確認し、X線やMRIでは腱の炎症や断裂などの所見が見られます。治療としては保存療法(物理療法、非ステロイド性抗炎症薬)、場合によってはステロイドの局所注射や手術が選択されます。

 

急性腰痛症

原因としては、重い物の持ち上げや急な動き、肥満、ストレスなどが挙げられます。激しい腰部の痛みや違和感により、立ち上がる、歩く、座るなどの基本的な動作が困難になることがあります。身体検査では腰部の筋緊張や痛みの位置を確認し、X線やMRIでは椎間板異常や神経圧迫、脊柱管狭窄などの所見が見られます。治療としては安静、非ステロイド性抗炎症薬、筋弛緩剤などで治療を行います。

 

変形性膝関節症

高齢、遺伝、肥満、関節の過度な使用、関節の怪我などが原因となります。膝の痛みや腫れ、硬直により歩行や立ち上がる動作が困難になることがあります。身体検査では膝の範囲の制限や痛みの位置を確認し、X線やMRIでは関節裂隙の狭窄、骨棘形成、軟骨の劣化などの所見が見られることがあります。治療としては運動療法、減量、非ステロイド性抗炎症薬、場合によっては膝関節置換手術などが適応されます。

 

鹿野クリニックでは、家庭医として、肩関節周囲炎、急性腰痛症、変形性膝関節症といった運動器系の疾患の初期評価と治療を行います。経過中に、患者さんの症状や生活の質を最大限に改善するため、さらなる専門的な評価や治療が必要と判断した場合には、整形外科専門医と連携をとってまいります。

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