複数の健康問題、ポリファーマシー(沢山の薬を飲んでいる) 、について

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年齢が上がるにつれて、健康問題は一つだけでなく、多様性が増すことがよくあります。一人の人が高血圧、糖尿病、皮膚や肩や腰などの問題、物忘れなどを抱えていることは珍しくありません。これらの問題に伴って、複数の医療機関や診療科への受診が必要になり、通院の負担や多数の医師からの処方による薬の増加などが生じます。薬の管理は難しく、名前、効果、服用方法を覚えることが困難で、薬をどのように服用すべきかについて不安を感じることもあるでしょう。ここでは、現在の重要な健康問題である、マルチモビディティ、ポリファーマシーについて説明します。

 

マルチモビディティ(multi morbidity: 複数の健康問題)

マルチモビディティは、複数の慢性病を同時に抱える状態を指します。これは特に高齢者に一般的で、様々な疾患を同時に管理するのは難しく、ある疾患の治療が他の疾患に影響を与える可能性があります。ある疾患の薬が他の疾患を悪化させることもあります。家庭医は患者の全ての疾患を理解し、それぞれが体にどのように影響を与えているかを評価します。その上で、患者の生活習慣や目標に応じた治療計画を立案し、必要に応じて他の専門医と連携して全体的なケアを提供します。

 

ポリファーマシー(polypharmacy: 薬が多い)

ポリファーマシーは、多数の薬を服用する状況を指します。様々な薬の名前、効果、服用方法を覚え、適切に管理することは難しいことが多いです。また、薬と薬との間で相互作用が起こると、副作用が増加する可能性もあります。家庭医は、患者が服用している全ての薬を確認し、その目的と影響を理解します。そして、薬の相互作用や副作用を最小限に抑えるための管理方法を提案します。

 

これらの問題を抱えている患者さんに対しては、一人ひとりに合ったアプローチとケアが求められます。鹿野クリニックでは、家庭医療の技術を用いて、これらの困難やストレスに対応するために、個々の患者さんの状況に対応した最善のケアを提供することを目指しています。

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