風邪で病院にかかるのは意味がない?

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風邪で病院にかかることは無意味?

風邪と検索すると

病院 意味ない というキーワードが出てきました。

風邪で病院にかかる意味がないと思っている人が多くいるという事ですね。

本当に風邪で病院にかかることは意味がないのでしょうか。

 

自己管理の方法

風邪で病院にかかることは意味がないのか、という質問について考える際に、

まず、何と比較するのか、病院にかかる以外にどんな方法があるのか、というのが大事だと思います。

病院にかかる意味がない、という人が勧める対応はおそらく以下の二つでしょう。

1:家で寝ている

2:薬局で薬を買う

 

病院受診のデメリット?

上記の二つの選択肢と比較すると病院に来る、ということのデメリットは

1:時間がかかる。診察待ち、診察、お会計待ち、薬があれば処方待ち

2:薬は医師が決めるため、自分の好きなものを選択できるというわけではない

3:費用。寝ていればお金はかからない。薬局に行って薬を買うと保険による補助がないため、場合によっては病院にかかるよりも費用がかかる可能性があります。

メリットとデメリットは相反するものなのですが、

1:風邪を引いて具合が悪いときに待つのは辛いですね。

2:持病などがある場合は風邪薬でも使用できない場合があるので、

薬局で自分で薬を選ぶのは大変です。

といった比較をしてみましたが、

風邪で病院でかかるのが無意味、という人の意見にも一理あると思います。

風邪であれば休んでいれば自然に良くなるわけで。

 

ただの風邪?

実際の症例を通して、風邪と思われる症状が、実はより深刻な健康問題の兆候であることが何度もあります。

1:高熱が出たため風邪だと思っていたが、詳しい問診で排尿困難を認め、急性細菌性前立腺炎だとわかった。

2:のどが痛かったので風邪だと思ったが、特徴的な声枯れなどから急性喉頭蓋炎を疑われ、緊急搬送となった。

3:発熱と節々の痛みがあるので風邪だと思ったが、キャンピロバクター腸炎だった。

また、ただの風邪であっても

咳がひどい

のどの痛みが治らない

など症状には個人差もあり、

病院を受診された場合はそのような症状に応じて薬剤を選択したりします。

 

家庭医として

家庭医が風邪を診療する際には、

・風邪かどうか、診断をきちんとすること

・既往歴や通院歴、アレルギーを確認した上で、禁忌となる薬剤を見極めること

・現在の症状に応じて最適な薬剤を選択すること

・医学的な正しさと並行して、患者さん個々人の希望や伝えたいことをしっかり受けとめること

などに注意を払った診療を行います。

風邪と似た訴えであっても、急性喉頭蓋炎、急性細菌性前立腺炎など、細菌感染を伴う場合には、

それぞれ耳鼻科や泌尿器科など、他の臓器専門科と連携して診療に当たる場合があります。

 

まとめ

風邪で病院にかかる意味はない、というのは一理ありますね。

でも、風邪かなと思っても、症状の強さやもともとの健康状態などに応じて病院が役立つ場面もありますよ。

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