いわゆる胃痛、みぞおちの痛み(心窩部痛)

  • #疾患
  • #おなかの不調

当院には、いわゆる胃痛、みぞおちの痛みで受診される方は多いです。
胃痛という表現は誤解を生みやすいため、ここではみぞおちの痛み(専門的には心窩部痛(しんかぶつう) と言います。) と統一します。

原因

みぞおちの痛みの原因には次のようなものがあります。
1. 食事や飲み物: 食べ過ぎや飲み過ぎ、刺激のある食品や飲み物(例: スパイシーな料理やアルコール)の摂取。
2. 胃酸の逆流: 胃酸が食道に逆流することによって、逆流性食道炎が引き起こされることがあります。胸や胃の痛みや灼熱感が怒ります。
3. 消化器の疾患: 胃、食道、胆嚢、胆管、膵臓などの臓器。
4. ストレスや心因性の要因: ストレスや不安、うつ病などの精神的な要因。
5. 薬物や病状の副作用:非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や一部の抗生物質など、抗凝固薬・抗血小板薬など、胃の痛みの原因となる薬剤は様々なものがあります。
6. 心筋梗塞や狭心症: 狭心症の症状が胃の痛みとして感じられる場合があります。
7. 皮膚: みぞおち付近の帯状疱疹など。この中で圧倒的に最も良くある原因は、逆流性食道炎など胃や食道によるものです。
それに比較して他の原因の可能性は低いため、実際の臨床の現場では、すべての原因を考えるというよりは、まず胃や食道を最初の可能性として想定します。

次いで、それ以外の注意を要する随伴症状や病歴がないことを確認する、という形で診療を進めることが多いです。

注意すべき随伴症状

みぞおちの痛みに以下の様な症状が伴う場合には、精密検査を行います。
・ 体重減少
・ 黄疸、褐色尿
・ 徐々に強くなる痛み
・ 急激に出現した(突然発症) 痛み
・ 肝機能障害
・ 発熱

上記の様な症状は時間が経ってから出現する場合もあります。
薬を飲むだけでなく、その後きちんと改善することを確認する、ということが大事です。
みぞおちの痛みでお悩みの方はご相談ください。

オンラインで予約・問診はこちら
トップに戻る