寝ながらできる!むくみのセルフケア
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こんにちは。栃木県下都賀郡野木町の鹿野クリニック院長・鹿野耕太です。
朝晩の寒暖差が大きくなってきましたね。
今回は、川嶋朗先生の『むくみとり辞典』(SDP社)を参考に、日常生活でできるむくみ対策についてお話しします。

むくみの正体とセルフチェック法
夕方になると、靴がきつく感じる。
くつ下のゴムの跡がくっきり残る。
そんな経験、ありませんか?
「朝は何ともなかったのに、夜になると足が重だるい」
これが、むくみのサインです。
川嶋朗先生の『むくみとり辞典』(SDP社)によると、
むくみとは皮下に余分な水分がたまった状態のこと。
特に下半身は重力の影響を受けやすく、日中に水分がたまりやすいといいます。
原因のひとつは「座りっぱなし」。
長時間同じ姿勢でいると、血液やリンパの流れが滞り、夕方には脚がだるく感じられるようになります。
セルフチェックの方法も簡単です。
足の甲やすねを5秒ほど押して、あとが残るようなら、それはむくみのサイン。
本書では、ふくらはぎや足の裏を軽くさする・押すなど、刺激を与えることで巡りを促す効果があると紹介されています。
院長が実践する“寝る前3分ケア”
やり方はとてもシンプルです。
寝る前に足を少し高くして休むだけ。
クッションや枕、本などを重ねて足をのせてみてください。
翌朝、足が驚くほど軽く感じられます。
さらにおすすめなのがグリッドフォームローラー。
ふくらはぎをコロコロ転がすと、指圧のような刺激が心地よく、全身の力がふっと抜ける感覚があります。
この習慣を続けてから、寝つきが良くなり、翌朝の足の疲れの残り方も違うと感じています。

むくみが強いときは、こんな病気の可能性も
多くのむくみは生活習慣による一過性のものですが、なかには病気が隠れていることもあります。
たとえば――
- 心臓の働きが弱っているとき(心不全):歩くと息切れがする。動悸、胸の痛みがある
- 腎臓の機能低下(腎不全・ネフローゼ症候群など):血液検査で腎機能をチェック
- 甲状腺機能低下症:全身のだるさ・寒がりなどを伴う。
- 静脈瘤や深部静脈血栓症:片足だけが腫れる、痛みや色の変化を伴う。
むくみが片側だけ強い、朝になっても引かない、息切れや体重増加を伴うといった場合は、自己判断せず早めの受診をおすすめします。
必要に応じて、血液検査や心臓・腎臓の機能を確認することで原因を特定できます。
まとめ
むくみは、多くの場合生活習慣が原因でおこるる問題です。
毎日の少しの工夫で、翌朝の足の軽さも、体の調子も変わっていきます。